「ねぇ、龍!!
やることが大胆すぎだよ!!」




龍は、中庭まで走っていた。




「ばーか、あれくらいしないと、ちゃんと目立てないの。
中途半端に目立つの。」




「あそこまでしなくても、十分目立ってます!!」



おろされた衝動で、何かが落ちた音がした。




コロン。




「何か落ちちゃった…あ。」




落ちたもの。




それは、ヒビ割れたラブクリスタルだった。




そういえばね。




ラブクリスタルが割れるのって、この赤色においてはいいことだったの。




これの意味する"出会い" 。




出会ったっぱなしじゃ嫌っていう、進歩の証らしい。




次は、ピンクも買ってみようかな。




意味は、




"永遠に変わらない愛の願い"――――――