お姫様はイジワル王子様の召使い。【完】

「飲む…」




力なく受け取って、プルトップを引く。




プシッと言う音と共に、炭酸の細かい粒が、しゅわしゅわと音をたてる。




久しぶりに飲んだ炭酸は、舌を刺激した。




びっくりして、頭がついていってなかったけど




静かになると




気まずい…




「ねっ、ねぇ、冬院くんは―――――」




「今日、絶対勝つから。」









「そればっか言って負けたら、マジダサいけど」




冗談でも言うように、明るく笑う。