「あ、あははっ?」 「え?」 「べ、別にえぐってなんかいないし、なんか暗いし! あたし的には、王子の秘密聞けてラッキー!! みたいな、あ、弱み握っちゃった的な?」 あたしは、なんか暗い顔してる天星を、元気にしたくて、取りあえず喋った。 そして、また、喋りすぎた。 そして、忘れてた。 まだ、壁に押しつけられてる状態だってこと。