お姫様はイジワル王子様の召使い。【完】

〔龍side〕



「…あいつ、おっせぇ。」



今は、いつもの理科準備室で、水結を待ってるところ。



あいつのメイド姿、結局見れてねぇしな…



つか、休憩と言うものが、皆無に等しかったし。



オレはそんな感じで、それはさながら遠足を翌日に控えた小学生のように、ワクワクしていた。






なのに、










「…何だよ、あれ。」






ふと視線を上げたオレの目に止まったのは、




3階の渡り廊下で向かい合って話している、




水結と佑夜の姿だった。













〔龍side〜END〜〕