お姫様はイジワル王子様の召使い。【完】

「さっすが水結。
すごい声援だったねー!!
ま、あたしもゆるくがんばるー
じゃね!!」




口を挟む間もなく、ハイタッチを交わして千奈里は舞台へ走っていった。




「お疲れ様。」




「椎名さん!!」




「さすがの人気ね…
でも、負けないから。」



「臨むところです!!
って…あたしじゃ敵わないだろうなぁ、あはは。」




「相変わらずね…
まぁ、親衛隊のことは、あたしがどうにかするし。」




「親衛隊?」




「あら、聞いてない?
今、あたしの迷惑親衛隊が、選挙活動みたいなのやってるって、問題になっているのよ。」




「へぇ…大変だね。」




「でも、正々堂々がんばりたいし。
あっ、香名山さん帰ってきた。
あたしの番だ。
じゃねっ!!」




「あ、うん!!
がんばってね―――!!」