お姫様はイジワル王子様の召使い。【完】

『えー、今日みんなに集まってもらったのは他でもない…
ついに…
姫&王子候補お披露目ぇ―――!!』




生徒会長が声を張り上げ、




きゃぁぁぁぁあ!!




女子の黄色い声が、
体育館の中を反射する。




鼓膜破れそう…




てゆうか、何?




もうアイドルみたいな扱いだよ。




『じゃあ早速男子から行ってみよう!!
トップバッターは…
1年A組、冬院佑夜くん―――!!』




パッとスポットライトが舞台の一角を照らし、




『いぇ―――い!!!
選んでもらって超嬉しいです!!
ぜひ!!オレに一票を――――!!』




冬院くんが飛び跳ねた。




「「「きゃぁぁぁぁあ!!」」」


「佑夜く―――ん!」


「かっこい―――!!」




うわっ、さすがスゴい人気…







『さぁ…続いては!!
王子候補筆頭!!
すでに呼び名は王子なこの男だぁあ――――!!!』