お姫様はイジワル王子様の召使い。【完】

やだ。



そんな風に笑わないでよ。



もっともっと



好きになっちゃう…



「ほら、そんなとこ突っ立ってないで、座れよ。
オレが特別におごってやるから!!」



「え!!
そんな、悪いよ」



「これも命令!!
いーから黙っておごられろっ!!」



あぁ



あたしの心に



1秒毎に



『好き』って気持ちが降り積もる。




「じゃ…じゃあ…
ミルクティーでも、飲もうかな…」



「はいよ、ミルクティーな。
店員さーん!!
追加注文ー!!」



ほら、そんな笑顔で笑いかけたら、



その店員さんだって



きっと、龍に



夢中になっちゃう。