お姫様はイジワル王子様の召使い。【完】

「んぁ…?」




起きたらそこはフローリングの上。




頭に鈍い痛みを覚え、




ゆっくりと起き上がる。




体はふらふらと軽いのに、



頭だけが鉛みたいに重い。




「体…温…計…

み…ず…」




引き出しを開け、
体温計を脇に差し込む。




ピピピッ




「39℃…」




やだ…




本格的に悪化しちゃった…




水をコップに注いで


飲もうとして




ガシャーン!!




コップが手から離れて




意識も離れて