お姫様はイジワル王子様の召使い。【完】

目の前にそびえ立つ、白い豪邸。




大きな芝生の庭に、ガラス張りの建物。




そして門に刻まれる『AMAHOSHI』の文字。





「きゃぁぁぁぁあ!!」




「うっせ…」





「すっごい!!
あたしこんなおっきな家見たことない!!
しかも両親いないってことは、この豪邸に龍1人暮らし!?
すごーい!!
てか、両親何してる人!?」




「わかったから、一回落ち着いてくれ…」




「あ、ごめん…」




キィィと音を立てて、2Mくらいある重々しい木製の門をあけた先には、


色とりどりの花たちが私を迎えた。




「きれーい!!
広ーい!!
すごーい!!」




1人できゃいきゃいはしゃぐそばで、何だか冷めた目であたしを見る龍。


へーんだ。



どうせこんな豪邸



見たこともありませんよーだっ