お姫様はイジワル王子様の召使い。【完】

だって、だって。


あんなに寂しそうに笑う千奈里、耐えらんない。


せめて、悔しがればいいのに。


「むこうがこっちを見てくれないなら、自分から努力して見させたらいいんじゃないの!?」


「…でも。」


「"でも"じゃないっ!!
千奈里の気持ちは、そんな薄っぺらいものだったの!?」


うるさく千奈里に説教たれるあたしだけど


その言葉は

自分自身も刺して


心をどんどん


ぼろぼろにする。