「...うん」 しばらくして女の子は小さく頷いた。 とたんに女の子を取り囲んでいた深い闇がスーとはれた。 私は笑顔で女の子を見た。 「我が名は仙崎桃。 我が名にもって命ず。 今聖鳥出でよ。 鳥門(ちょうもん)よ開け。 我が聖鳥(せいちょう) 羅李夢(らいむ)召喚。」 凄まじい光とともに きれいな朱色の聖鳥が舞い降りてきた。 「行こっか。」 私は女の子の手をとり聖鳥(羅李夢)に乗せた。