「生活かかってるんっすよ。だから、上客が欲しいなぁって」 そう答えると、翼さんは少し冷たい視線で俺を見下ろした。 「俺は構わないよ。加奈子と一緒のときはヘルプになるけどいい?」 加奈子さんは翼さんの客。 他の客を取るのはこの世界ではタブーだ。 っつーか、あの女以外興味はないから。 「問題ないっす」 俺はニッコリ笑ってそう答えた。