和香の怯えるように震える細い指先から、

赤い液体がポタリと落ちて、

絨毯に赤いシミがジワリと広がっていく。


「脱げよ」

「えっ――?」


俺を映す瞳が更に大きく開かれる。


「脱げっつってんの」

「・・・・・・」


言ってる意味がわからないのか呆然と立ち尽くす和香。

――ムカつく。


「絶対服従、忘れたのか?」


そうだ。


「早くしろよ」


最初からこうすればよかったんだ。

俺はこいつに何を期待してたんだ?

色々考えてた自分が馬鹿すぎる。