別に俺が何かをしたわけじゃない。 神様のおかげとでも言えばいいのか? 彼女の境遇は十分に『可哀想』の域だろう。 落ちぶれていく『叶家』 それを象徴するようにやつれていく和香。 俺の『復讐心』を諌めるには十分な結末。 そのはずなのに、 「・・・・・・つまんねぇ」 まだ足りない。 俺の心はまだ満たされない。 どうしたら満たされるのか。 あいつらが『死』を迎えることでしか、 満たされないんだろうか――?