私は、虚しさと苦しさと嬉しさと怒りが立ち込めてきて。 居てもたっても居られなくて 川瀬の鞄と私の鞄を持って 川瀬を引っ張りながら走ってその場から逃げた。 あいにく、今日は部活もないので逃げるに逃げられなくて… 校門まで無我夢中で走った。 川瀬も、なんとなくついてきてくれた。 あたしナニやってんだろ。 1人で誰にも聞こえないくらいの声で呟いた。