それから、見かける度 ドキドキして、話しかけられずにいた。 7組の悠里が 2組の私とよく会うなんておかしいなって思い始めたころ 気付いた。 悠里の視線の先にいるあいつの姿に。 悠里を見かけるときは いつも谷口といるときだった。