「なにが不安だったの?」 「ないじょ」(訳)ないしょ 「なんで?俺のこと嫌い??」 「ぞればごっぢのぜりふよ!」(訳)それはこっちのせりふよ! 「ごめん。ちがうんだ。俺が好きなのは綾乃だけだよ。」 お菓子のような甘い香りがそっと包む。 ふいに、距離が離れる。 2人の目線が絡みあう。 「目、閉じて。」 そっと目を閉じる。 チュッ。ってちょっと触れるだけのキスだけれど、私にとってはそれが最高の幸せ。 「君が好き」