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「頭領、弥生様の使いで参りました。海翔(かいと)です」


「入れ」


百鬼神空は別室で、妻の出産が無事に終わるのを待っていた


だが今日は妻だけではなく、彼の妹も産気づいていた


その妹の弥生からの使い

「弥生はどうした?子供は?」


「……それが、死産いたしました」


「死産!?」


神空は少し腰を浮かして目が丸くなった


「……それで龍斗にはこの事は?」


「まだ伝えておりません。どう言えばいいのか分からないのです」