「抵抗しないんだ。なに、俺たちに興味ありげ?」 「離してっ」 「なら抵抗してみろよ」 バカにしたように笑い出すと、美月を囲むようにして徐々に距離を縮めてきた もうだめだと諦めていたとき、聞き慣れた声が美月の耳に届いてきた 「なにしてんだ。美月を離せ」 「百鬼!?」 そこにはどす黒いオーラを放つ神威がいた この場にいた誰もが本能で殺されると自覚していた 「ちょっ、冗談だって!なぁ?」 美月を掴んでいた男は手を離し、周りに助けを求めた それにあわせて周りも冗談だと口を合わせ始めた