――中庭 「美味しそう!いつもいつもありがとうございますっ。じゃぁ、いただきまーす」 中庭に広げられた小夜子お手製の弁当に箸をのばすと、小夜子は弁当を持ち上げてそれを阻止する 「ちょっとまったぁ!兄さんがまだ来てないから」 「え゛…。まさか来るまで食べないつもり?」 「もちろん♪」 「でもでも!いつ来るかわからないし」 「なら10分くらいは待ってあげようよ」 そんな…… まさかこんな所でも神威に邪魔されるなんて……! 大きなため息と共に箸をおろすと、小夜子が一つ提案してきた