「彼女じゃなくてただの従妹。それから入学そうそう私にべったりしてきたせいで、私の青い春は全く来ないのよ!?」


「美月を他の男には渡さない。だからこれで丁度いいんだ」


神威がそう主張すると、美月の口から大きなため息がこぼれる


ストレートの長い髪をくるくると指で巻き、何やら考え始める美月


「どうした美月?」


突然黙ってしまった従妹が心配になり、顔を覗かせると、ふいに美月と目が合う


「じゃぁ神威、一緒に登校はするわ。でもお昼と下校はしない。それでいい?」


美月なりに考えた結果、朝の登校は共にしてもいいと思ったのだが……



「え?無理無理。昼は一緒じゃなきゃ無理」


即答


しかも美月の意見に反対









「神威の……バカーーー!!」


バチーンッ


本日二度目の平手打ちだった