自分からずっと逃げ続けている美月の手を掴み、腰を引く


「ちょっ!何し……」


「しっ。黙って」


神威は美月との距離を少しずつ縮めていく


互いの唇が重なると思った刹那


「離してよ変態!!」


声と共に美月は神威の右頬におもいっきり平手打ちをお見舞いした


「いっ!何するんだよ美月!」


「それはこっちのセリフよ!神威のバカ、変態、最低!だいたい一緒に登校したいからってだけでここまでする必要ないじゃない」


「そんなことはない。俺の彼女だって周りの男たちに見せつけなきゃ、美月に悪い虫が付く」