ひとしきり泣いたミチは


「…なんかスッキリしたよ。ずーっと心の奥にしまっていたのに、時々、一人の夜に思い出して…胸が痛くなってたの。」


「もっと俺の事、頼りにしてよ。」


「ケイとはたまにしか会えなかったでしょ。その貴重な時間をグズグズにしたくなくて、でも、ここに来て本当に解ったよ。……アタシ……」


ケイは言おうとするミチの口を軽く押さえてから


「俺、ミチのすべてが好きだよ。だからずーっと一緒に居て…」


部屋の温度は急速に下がって行くのに二人の熱はどんどん上がっていった。




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