「こぉーーんの、バカ雪!そういうことはデカイ声で言うんじゃありませんっ!」
「ご、ごめんなさいぃ……」
「ほら見なさい、廊下中の女子の皆さま方に聞こえてしまったじゃないの!」
だぁん!と廊下を踏んで叫ぶまーちゃん。
いやぁ、まーちゃんも十分うるさいですがね?
……まぁ確かに、言われて見れば私、墓穴を掘りましたね!
「……なあ……」
廊下で繰り広げられる、私とまーちゃんのコント(?)。
それを見て、高橋君はそろそろと手を挙げた。
ちなみに先生は壁に寄りかかって笑いをこらえている。
……笑いを、こらえ……られて、ないけどもね!
「突っ込むところか?これ俺、立場的に突っ込むところか?」
「うん勿論」
あっさり頷くまーちゃん。
嘘つけ、いつもはこれが延々と続くから突っ込みなくても行けるくせに。