エクソシスト

リーダーは薫の攻撃を受け止めたあと、刀をうまく受け流し、二の太刀、三の太刀、と攻撃を放ってくる。

薫はふぅ、ふぅ。と呼吸を合わせながらリーダーの攻撃を受けとめていく。


激しいつばぜり合いが続いたあと、薫は佳奈が捕縛用の銃を構えているのが視界に入った。


そして一瞬の隙を突いてリーダーの腹を蹴り、距離をとる。

と、同時に佳奈がトリガーをひく。

ワイヤーは、リーダーに向かってまっすぐ飛んでいった。

「よし!」

薫は思わず声を上げていた。

しかし、リーダーは涼しい表情で自分に向かって迫ってくるワイヤーを空中で叩ききった。