エクソシスト

少し時間が立ってから二人は少し離れたところからこちらに向かって近づいてくる人影に気付いた。

どこかの学校であろう制服を来ていた。


全員で4人いる。

制服の男たちは薫たちの少し手前で視線を送りながらその場で足を止めた。


「？」

妙な空気を感じながら薫が顔を上げる。

と、次の瞬間、制服の男たちは一瞬にしてピストルを手のひらに出現させ、薫たちに向かって乾いた音を立て、4つの銃口が火を噴いた。


「！」

一見すると普通の拳銃のようだったが自動速射機能を持たせたマシンピストルらしい。

一瞬早く、薫は佳奈の手を引いてその場から逃げ出した。


「きゃあああ！」

「なんだ、なんだ?」

周りは突然の出来事にパニックに陥っていた。