そしてルーシーは薫の刀を手に取りながらカプセルのようなモノに入れ、何やらパソコンを打ちはじめた。

すると、一瞬、刀が紅くひかり、ほんの少したってからカプセルから出てきた


「これでこの刀に奴らにとって致命的な熱がこもった。人間当たっても害はないから安心しろ。それから奴らの構造は人間とは違う。悪魔の血や肉を体内に取り込んでいるから悪魔に似たような芸当も出来る」


ルーシーは刀を薫に差し出しながら警告した。

悪魔に加えて黒服の男たちもやってくる。


薫の手が小刻みに震えた。

だが、それは決して絶望ではない。


やつらを倒していけば、以前、敗北した悪魔に辿りつける可能性もある。

それに今は、心から生きたい。と思える。

自分のために泣いてくれる人間がいる。

二度と泣かせるわけにはいかない。

だからこそ、死ぬわけにはいかない。


全ては悪魔との再戦のために。