本部への転送が完了するやいなや、薫はルーシーを探した。


あの男は何者なのか?

異様な身体の構造。

謎だらけだった。


薫はルーシーを見つけると同時に口を開こうした。

すると、

「黒い服を着た男について聞きたいんだろう?」

「え?」

全てを見抜かれていたことに驚いて薫は思わず、頓狂な声を上げた。

続けてルーシーが話す。

「お前が奴と接触したことは、こちらからも確認できた。しかし…迂闊だった。奴らがまだいたとは…」


「奴…ら…?」

ルーシーの言葉に薫は驚いた。

まさか、あの男に仲間がいるのか?

しかも、封魔剣も効かない…

倒す術はあるのか…?