γからは柴田が家を出たってメール来たけど、βからは何の連絡も来ない。


計画通りなら、15分前には平岡が家を出ていてもおかしくないはず。


……おかしい……。


トゥルルルルル……トゥルルルルル……


電話連絡は危険かしら……


トゥルルルルル……


『はい』


「β?何で連絡しないのよ。手筈通り上手く行ってるの?」


『あぁ。僕の予想通りだ』


……平岡……?


ガチャッ


「やあ。キミ、森下の娘さんだね?α……岬ちゃん」


なるほど……人質を連れて歩けば、警察も取り押さえられない訳ね……。



「なぁ平岡ァ。人質一人くらい死んでも、また補充すりゃいいよなぁ?」


「……そうだね」


……イヤ……


「しかしキミも、凄い事思い付いたね。騙されかけたよ」


……イヤ……!


「僕はこの手でやってみたいんだ」


……イヤ!


「キミの考えた犯行は、僕らのものとして生き続ける。指揮者を失っても……ね」