放課後――。





「どこ行くぅ??」

「うーん…ハルカちゃんは??」





藍の問いかけに杉山が言った。





「えっ??…あ、新しくできた駅前の…。」

「あぁ、じゃあそこ行こっか。」

「周は??他にある??」





藍が訊いた。





「…別に。」





僕はまだ少しイライラしていた。





「周クン、なんか怒ってる??もしかして都合悪かった??」





僕の態度にハルカが言った。





「ははッ。ハルカチャン、気にしないで。周、本当はすごく嬉しいんだから。」

「おいッ、変なこというなよ。」





からかう藍にそう言いながらも、僕はやっぱり…嬉しかった。

その日、四人で撮ったプリクラは今でも僕の宝物だ…。