「あのさ、俺。た ぶん、田村のこと 好きなんだよね」 ふいに立ちどまり 、肩を張って、彼 が呟くように言っ た。ともかは直立 した絨毯に思いき り鼻をぶつけて、 顔をしかめた。 「ちょっと急に立 ち止まんないでよ」 彼はそんな文句は 聞こえないらしく 、身の回りの空気 を緊張させて、顔 を投げ出すように して空を仰いだ。