そうする内に、こ こにひとりぽっち で、何十年も前か ら釣りをしていた ような気がしてき た。もちろんそん な訳はないが、肋 骨の内側からなん とも言えないもや もやが湧いてくる 。脚を曲げて太も もにひじを乗せ、 ふぅっと息を吐き ながら頬杖をつく 。くぷとらくぷと ら。向こう岸に広 がる森から何か不 思議なさえずりが 聞こえてくる。