あたしは何にも見 ませんでしたよ、 と。 「お嬢さん、わし と付き合いたいん じゃないんですか い」 しょんぼりした河 童の声が追いかけ てくる。びくびく しながら見返ると 、河童は肩を落と してうつむいてい た。 「せめてお友だち にでもなれません かね。ほんの少し の間でいいんです」 ……なれるわけ ないじゃない。