どこからどう見て も河童だ。だが彼 は、 「わしはな、ずい ぶん生きたもんで すよ。わっぱだな んて失礼じゃ」 頬を膨らませ、ぷ りぷりと言う。ど うやら腹を立てて いるらしい。彼女 は慌てて謝る。こ んなものを怒らせ たらどうなるかわ かったもんじゃな いからだ。 「あ、いやいや。 謝ってくだされば 、何も気にするこ とはないのです」