ちょ……っとあ たし、失恋のせい でおかしくなった のかしら。 彼女はごしごし とまぶたをこすり 、まばたきを繰り 返し、じぃっと河 童を観察する。海 亀みたいな甲羅を 背負っていて、指 の間には薄い水掻 きが張っている。 鼻にあたる部分に は切れ目のような 穴だけがちょこり ちょこりとあり、 カエルのような皮 膚が瑞々しく冷気 を放っている。