あたしはニコっと笑い、奈菜を急がせる。
「ほら! 奈菜も自分の帯結んで!」
「奈菜、置いてくよ~」
あたしが言うと、由美も廊下からのぞきながら奈菜を急がせた。
「絢、由美ちゃん……ありがとう」
すごく素直な子だから、
うれしいときはうれしいって顔に出ている。
わかりやすい……。
そしてあたしたちは午前中、一緒に文化祭を回ることになった。
まずは……陽と優のクラス。1年3組。
出し物は……“イケメンクラブ”?
教室の前の掲示板には写真が掲示してあった。
『イケメンと5分間密着してみませんか?』
No.1 一ノ瀬 陽
No.2 桜樹 優
このふたり……なにこれ。
や、イケメンなのはわかるけど、陽がNo.1。
あぁ、ホストクラブみたいな感じ?
「絢、入る? 陽くんいるし」
「絢は一ノ瀬くんが好きなの?」
「うん……。でも、入らない。だって……」
他の女のこといちゃいちゃしてるのなんて見たくないし。
少しすねていると……
「「だれかといちゃついてるのみたくないんだね」」
「ハモらないでよ……」
まだ少しの時間しか一緒にいない奈菜とすぐに意気投合。

