陽が思い出したように言う。
そう。
明日から文化祭。
あたしたちのクラスの出し物は小さな夏祭りの再現。
教室内でできる範囲だからかなり小規模。
でも、結構本格的に再現できている。
「お前、午後に店番入れてねぇよな?」
「……え…っと……」
「ふざけんなよ……。 まじ、ありえねぇ」
「ごめんなさい……」
「彼氏放置か……」
陽ががっかりしている。
いや、でも色々事情があったし……。
あたしがしょんぼりしていると、優しく頭をなでて
「じゃあいい。 午後、みてるから」
「どういうこと?」
みてるって……。
お店をずっと見てるってことだよね?
「絢は俺のものだってずっとみてる」
「やめて……それ……」
「嘘。でも行くよ」
「それは歓迎します」
そんな会話をしながら、あたしたちは夕暮れのなか、遊園地を後にした。

