でも……
宇宙工学はいいけど、ふたりで暮らすって?
「なんで2人なの?」
「あ?俺、子供いらねぇし」
「どうして?」
「たぶん……子供に嫉妬するから。邪険に扱っちゃいそうなんだよ……」
……。
あたしは少しブスッと膨れてから、微笑んだ。
「じゃあ、いっぱい作っちゃえばいいよ!」
「は?」
「兄弟がいたら兄弟で遊ぶでしょ?」
あたしの発想に陽はおかしそうにくすくす笑う。
「そうだな。 あ、もう地上につく。メシ食って帰るか」
気づけば日が暮れかけている。
楽しかった……。
デート中、いろいろな話をしてくれた。
バスケの話、クラスの話、優の話、中学の頃の話。
たくさん知れた、今までの陽を。
「そういえば、明日から文化祭だな」

