優と陽。
あたしと由美がハモる。
そして、優と陽は当然のように空いている席に座った。
女の子たちがこっちを見ている。
やっぱり、陽と優は魅力的らしい……。
「今日、遊びに行かねー?」
周りの視線にはおかまいなしで、優が話し始める。
そんなのいちいち気にしてたら、
優と陽はだれとも話せなくなる……。
「優、俺は試合が近いし無理。お前も、たまには練習こいよ」
「わかったわかった! 絢は?」
「あたしは……」
「あげねぇよ」
間髪を入れずに陽が言う。
「陽にそんなこと言う権利ねーだろ」
「俺のだからダメ」
陽! なにいってるの!?
あたしが、アタフタしていると陽はいたずらな笑顔を浮かべて、あたしを見た。
……絶対わざとだ…。
付き合っていることはまだ、あたしたちだけの秘密だった。
「じゃあ、水崎とふたりか……。あ!颯太たちも誘うか!」
「だね。しょうがない。絢は陽くんの練習観にいきな」
「うん。 陽、観に行っていい?」
「来いよ」
あたしの食べかけのパンにかぶりついた陽。
優しく微笑んでいる。
……なにをしてもかっこいい……。

