優と別れて、カバンに入っていたケータイを見ると、1通のメールが届いていた。


【今度、試合観にくる?】


陽からのメール……。
気づかなかった!


あたしは慌ててメールを返す。



【行きたいな】

【来いよ。 マジ惚れるから】

【はいはい】

【試合で勝てたら、俺の頼み1個聞けよ】

【命令ですか?】

【そうだけど?】

【わかりました。 勝てたらね?】

【よし、がんばる】



陽のメールはやっぱりうれしい……。
大好き……。



【試合の日時は今度伝える!】



陽?陽は気づいてる?
あたしの気持ちに……。

陽がダイスキだって気持ちに……。