明るい調子で話している陽。
以前と変わらない……。
「つーか、なんだよ優!」
「なにがー?」
「わかってるくせに。あの写メ……寄り添いすぎだろ……バカ」
今、病室の中の陽の表情が浮かぶ……。
妬いてくれてる?
うれしくなって、ドキドキ心臓がうるさい。
「あー……忘れてた! 今日はお土産があんだった」
「お土産って……。普通は見舞いだろ?」
「気にすんなって! チョーいいもの」
「エロ本とかマジ勘弁」
なんて会話……。
ホント、男の子ってわかんない。
あきれてため息がでる。
「お前がいちばんほしいものだよ?」
「俺が…? ……ってまさか」
病室のドアが開いた。
優が微笑んで、あたしの両手を引っ張る。
心の準備もできていないのに。
「優! なんだよ!」
「さ、俺の役目はここまでかな。 邪魔者は退散!」
優は明るく言って、あたしにアイコンタクトをした。
病室が静まり返る。
重い沈黙……。

