その前にあたしは、優に会いたい。
別れてすぐ、
優は以前と同じように友だちの顔をしてあたしとしゃべっていた。
そんな優にお礼も言いたい
家を出てすぐ近くの優の家に行き、チャイムを鳴らした。
扉を開けた優が……
「うおっ。 ビビった……」
「優! いろいろありがとう」
「どういたしまして。陽のところ行くんだろ?」
「うんっ」
悩みも晴れ、陽を支えると決めたあたし。
優には、最高の笑顔でお礼を言おうと決めていた。
「本当にありがとう」
その最高の笑顔に応えるように、優も笑顔を返してくる。
優……ありがとう
「俺も行っていい? あいつの驚く顔みたいし」
「一緒にいこ」
優もコートを着て出てきた。
そして、ケータイをとりだした優……。
「んじゃ、今日は俺と撮ろ? 陽が妬くから」
「本当に妬いてくれるかな?」
「絶対、妬くな」
そういって優はケータイであたしと写る。
ふたりで笑う……。
「撮るよ? 1 2 3 笑え!」
そして優は、あたしと撮った写メを陽に送った。
病院に着くと……
病室の前の廊下で、優はあたしに「待ってて」と声をかけて
病室に入っていった。
「元気か?」
「見ての通り。今日は体調がいい」
中から陽の声が聞こえた。
久しぶりに聞いた陽の声に、懐かしくあたたかい気持ちになる。

