陽と別れてあたしは……


自分を守ることで精一杯だった



だれかを傷つけちゃいけない。

そんな大切なこともおろそかになってしまうくらいに……


今思えば、本当に考えなしの子どもだった


陽と別れてもなにも変わらないあたしは、
いつまでたっても子ども。

ほしいものが手に入らなくて泣いている子どもと同じだったのかもしれない




ずっとずっと、それでも……

永遠だと信じたかった―――…。


大人になった今のあたしはいろいろなものが見えているよ?



陽があたしになにを教えたかったのかも、あたしに起こる幸せじゃないことのすべてが不幸だなんて思わない。



たとえ……


よくないなにかがあったとしても、
それで大切なことに気づけたりする―――…。