空の君へ〜命をみつめた真実のラブストーリー〜



優はなにも聞いてこない。

いちばん心配してくれているのはきっと、優だと思う。


なにも聞かない優の優しさに……
いつも救われる。


だから、そんな優だから悩みを言ってしまう。






「わからないんだぁ……」


「なにが?」


「どうしたらいいのか……。陽にどう接していいのかも、どう忘れたらいいのかも……」






陽のことを忘れる
忘れないといけない。

ダメだとわかっていてもあらがえない。

陽を想えば想うほど
“好き”だって思ってしまう。


心が、体が、陽を探して止まなかった。






「無理矢理忘れる必要なんてない。」


「どう……して?」


「だってさ、無理矢理忘れようとするから気持ちが深くなんだろ」





優はあたしの隣に来て一緒に外を眺める。
空を見てると落ち着く

太陽を見ると陽を思い出す。






「無理することない。ゆっくり、ゆっくり。焦るな」






なだめるような優の声

そう……ゆっくり忘れればいい
あたしは、優に精一杯の笑顔を向けた。


すると……。






「不細工な顔」


「……! ひどい……」


「バカ。無理して笑うから不細工だって言ってんの」





そういって優は、あたしをくすぐった。





「やっだぁ。 くすぐったいっ」


「俺の前では不細工な顔は?」


「しないからっ」


「よし」





くすぐりをやめてくれた。
笑いすぎて涙が出ていた……。


でも
涙が止まらなかった。