空の君へ〜命をみつめた真実のラブストーリー〜



あたしと別れてから陽の評判は悪くなる一方。

瑠梨と付き合っていたのに破局
瑞希ちゃんと付き合ってもまた破局


一途で、人を大切にできる陽はいなくなっていた。


最近では、何人か股をかけているらしいし。
荒れている

そういったほうが正しいのかもしれない





「最近、一ノ瀬くんのいい噂聞かないね」


「瑞希も付き合ってすぐフラれたって」


「一ノ瀬くん……絢と別れてメンタルおかしくなったんじゃない?」


「そんなことない……」





あたしに別れを告げたのは陽。
だから、あたしじゃない……なにか別の理由があるはず。

それに……信じたくないんだ。


陽がそんなふうになるなんて

由美、奈菜が口々に言った。
「陽が変」だって





「あたし、陽と話してくる!!」






別れたからって放っておけない
陽はいつだって、あたしを助けてくれたから



学校に最近こない陽は会う機会が少ない。

だから
直接、陽の家に向かった。




久々に来る陽の家

思い切ってチャイムを鳴らした






「はい」


「あっ……和泉です」


「絢ちゃんね。ちょっと待ってね」




お姉さんがチャイムに出た。
そしてすぐ、玄関の扉が開く。


変わらず美人なお姉さん





「どうしたの?」


「陽……いますか?」


「ええ。部屋にいるわ。あがってって」





お姉さんはすんなりあげてくれた。
そして、陽の部屋の前に……


心の準備ができない。



一度、深呼吸をして部屋をノックすると、「どうぞ」と陽の声がした