その日の放課後、
あたしは由美と裏庭に行った。
芝生の上に座って空を見上げる
今日は雲ひとつない快晴
なのに
あたしのすべては曇っていた
「由美、あたしね、陽がだれを好きでも陽が好きなの」
「うん……」
「忘れられない……。忘れなきゃダメかな」
「無理することはないと思うよ……。あたし自身がそうだったから」
初めて運命を信じた
これが本物の恋なんだって疑いもしなかった
でも
そう感じていたのはあたしだけ……。
頑張ってもなにも変わらないかもしれない
後悔だってするかもしれない
嫌われるかもしれないし
傷つきたくもない
本当は逃げたほうがラクだけど
あたしは陽以上に好きになれる人なんていないかもしれない。
だから……
忘れられないよ
「あたしはもう大丈夫! 絶対泣いたりしないもん」
「つらくなったら、あたしに言いなよっ」
頭をクシャクシャっとなでてくれた。
このときにした思いは今でも忘れられない
つらくて、苦しくて、悲しくて
……大きすぎるものだった
でも、
陽と別れたから気づけたこともたくさんあった
だから
今は後悔もなにもしてないよ
悲しくも、苦しくも、つらくもない
むしろ、感謝してるんだよ。
本当に、本当にありがとうね……
陽……。

