陽と別れた噂はすぐに広まった。
学校は、その話題でもちきりだった……。
「絢! どうして?」
「由美。しかたないよ……。気持ちがなくて付き合い続けるのはつらい」
「本当にいいの?」
「うん 陽には好きな人がいるから」
あなたと出逢い、最愛を信じ、失った
永遠のあたしの初恋
想い出はあたしの心にある
記憶が想い出に変わる瞬間をあたしは知っている
「瑠梨ちゃん?」
「きっと。陽は誰でも大切にできる。素敵な男の子だもん」
あたしが言えるのはただひとつ
陽は必ず好きな子を大切にする
あたし自身が、そうされてきたからわかる
「いいと思うよ。瑠梨と陽」
「絢がいいならいい……。あたしはなにも言えないしね」
「由美……」
「でも、そんなつらい顔していうのはやめてよ。未練たらたらじゃない」
さえない自分の顔
それを隠すために笑っていた自分。
恥ずかしい
由美にはお見通しなんだから。

