そして、いつもとは違う由美の雰囲気。
話しかけた相手は“陽くん”
「…陽くんが来るなんて珍しいね……」
「あぁ……亮に無理やり連れてこられたんだよ」
陽くんって……由美の知り合いだったんだ。
由美と陽くんが話している所を見たことがないから、知らなくてあたりまえか……。
「由美。いい加減“陽くん”ってのやめろよ」
「だって……陽くんのほうが呼び慣れてるもん」
「……ならいいけど」
絵になるようなふたり。
美男美女ってこのことだ。
「立ち話もなんだし、カラオケ、入るか!」
亮くんのひと言で、あたしたち6人はカラオケ店の中に入った。

