なにがあったの?
なにを隠してるの?
どうして目を合わさないの?
様子の変な優に対しての疑問が湧き、あたしはそれを優に尋ねた。
「優はあたしになにを隠してるの?」
「隠してねぇよ」
「だって……っ!!」
「じゃあ、挑戦してくる」
話をごまかして、優は挑戦するテーブルに座った。
生クリームたっぷりのケーキ。
チョコレートがけのケーキ。
いかにも優が嫌いそうなものばかり。
どうしてこんな……。
「うっ……。予想外……」
「もう! だから心配したのに……」
「あ! ひとつだけ食べれる方法があるけど、知りたくない?」
「え? なに?」
あたしが聞くと、こっそり耳打ちする。
その言葉を聞いたことを後悔した。
優が言ったのは“絢が食べさせて”……だった。
優しく甘いなめらかな声で言われたら……。
「優……っ」
「なに顔赤くしてんの? 陽以外に赤くなったらダメだろー」
「赤くなんか!!」
耳もとで言うから……。
優は確信犯だ。恥ずかしさであたしは頬を両手で覆う。
「素直じゃない……。そんなとこも好きだけどな」
「優、ふざけないで……っ」
思わずそう言ってしまったけど……、優はふざけてなんていなかった。優の瞳は真剣そのもので、あたしの髪をふわっとなでた。
今日の優は変……。
だけど、自分でも驚くくらいに優の本気の気持ちを……悟ってしまった……。
優の気持ちを悟って、あたしはいったいどうすれば、よかったんだろう。

