優はやけに笑顔が弾けてて……不思議だった。
なにかあったのかな?
心ではそう思っているものの優にそんなこと聞けない。
臆病なあたしがいる。
「ケーキ食い終わったら、どこ行きたい?」
「うーん……優が決めて? あたしは思い浮かばない」
「文句なしな」
優はあたしの半歩前を歩く。
いつもは隣をあたしのペースに合わせて歩いてくれる。
でも今日は少しだけ前。
それに……今日は目を合わせてくれない。
優はいつもニコニコしていて、いつだって真っ直ぐな瞳で見てくれていた。
不安と心配は募る一方―――…。
「絢、食い放題チャレンジしろよ」
「優! 人の話聞いてた? あたしご飯食べたば……」
「じゃあ、俺がやる」
「え……。優って……」
「すいませーん。食い放題チャレンジします」
むかしから甘いものが苦手で……
誕生日にはケーキがなかったのに。
食べれるようになったとか……、それはないか。
「ねぇ、優……。今日はどうしたの?」
「なにが?」
「様子が変っていうか……」
「なにも。ふつうじゃん」
ケーキの食べ放題にチャレンジしようと言った優を止めたのに、優は言うことを聞かなかった。
どうしたの?
いつもなら絶対食べない。
無性に腹が立つ。
幼なじみのあたしに隠し事するし、今日は目も合わせてくれない。
胸騒ぎがする……。

